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SERIES 283

OCEAN ARROW

リゾートへといざなう、

​オーシャングリーンの特急電車。

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関西屈指のリゾート南紀と大阪とを結ぶ紀勢本線の特急列車、283系オーシャンアロー。

温暖で明るくクリアなイメージのオーシャングリーンの車体カラーとスピード感あふれる車体デザインは大海原を駆けるイルカのイメージとも重ねられ、1996年のデビュー
から現在にいたるまで特別な存在感を放ち続けています。


2023年11月、振り子機構を強みに持つKATOより、日本を代表する振り子式特急のひとつとして、また歴代車両の製品化を続けてきた特急「くろしお」の系譜をたどる一形式として、25年以上に渡り子供から大人まで今なお多くの人々の心を惹きつける283系<オーシャンアロー>をNゲージモデルで製品化いたします。
 

283系 実車写真提供:ジオラマ103 平岡達矢
283系の模型写真は、試作品です。​
また一部の写真は試作品に画像加工を施したイメージです。

Contents

​オーシャンアローを知る

​オーシャンアローと楽しむ

運用

​ オーシャンアロー誕生 

1990年代中頃、リゾートエリア南紀では観光資源開発が盛んに行われており、関西各都市から同地への輸送需要の増大が見込まれていました。
その一方で高速道路網の整備も著しくなされ、JR西日本は京都・大阪から白浜・新宮へ向かう紀勢本線区間の更なる時間短縮やハイグレードなサービスの提供など、旅客鉄道輸送の競争力を高めていく必要がありました。
また、この時代は分割民営化からまもなく10年という節目にあたり、国鉄から引き継いだ車両の老朽化も進んでいました。そこで、小曲線区間の多い紀勢本線での高速化に対応し、かつ乗客の居住性や車内での快適な走行を目的として制御付き自然振り子方式を搭載した新形車両283系が1996年に投入されることになりました。

 

 大海原を泳ぐイルカのようにー カラーと車体デザイン  

このような時代背景から、JR西日本のグランドコンセプトともいえる「明るく、静かで、快適な車両」という基本コンセプトに加えて、283系にはリゾートへ向かう特急電車ならではの3つのデザインコンセプトが設定されました。第一に、リゾートエリアへ向かうお客様方に、高速バスやマイカーにはない鉄道の魅力を改めて感じていただくため、「駅で見た時、そして乗った時からわくわくする車両」であること。次に、リゾートといっても様々なイメージがある中で、沿線のリゾートエリアの洗練された、スマートで品のあるイメージ=ソフィスケイティッドリゾートであること。そして最後に、同車両の技術的特徴である制御付き振り子装置による到達時分短縮を「スピード感のある形状」で表現することです。
これらのデザインコンセプトから、カラーリング、車体形状、インテリアなど、従来の特急車両とは一線を画すユニークな要素が多分に盛り込まれることとなりました。

​カラー
681系や281系で形成された「JR西日本の特急は白色がベース」というイメージを塗り替え、海へ向かう電車であることを全面的に押し出すべく、車体上部は南紀の海の色をイメージしたオーシャングリーンで覆われました。下部は白い砂浜をイメージしたビーチホワイト、裾にはリゾート地に相応しいゴージャスな雰囲気をかもし出すサンシャインゴールドの帯が配されています。

 

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車体デザイン
​先頭部形状はスピード感のある流線形の非貫通式と、編成併結に対応した貫通式の2種類。これは先にデビューした681系と同様ですが、283系では重心を下げる目的もあり低床式で、特に非貫通形は運転席の後方席で前面展望が可能な構造とされました。大きく傾斜した前面の曲面ガラスと台車枠下部のスカートまで一体となったユニークな流線形に、イルカをイメージした切れ長の目のようなライトケースによって唯一無二の愛嬌ある顔が生まれました。貫通形も丸みを帯びた柔らかい表情で、前面ガラスが大きい開放的なデザインとなりました。

 

Tips! 

JR西日本の特急形電車で貫通扉に前方の見える窓があるのは、283系だけ!
 

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曲線内側に車体が傾く振り子機構を搭載。※写真は試作品です。


中間車・インテリア
前頭部形状だけでなく、内装や中間車両にもリゾート特急に相応しいしつらえが施されました。最も特徴的なのは3号車に用意された展望ラウンジです。海側にはカウンター席を設置して足元にも窓を設置。山側のソファは1段高くなっており、オーシャンビューが楽しめるようになっています。全国的にも特急列車の中でこのようなフリーの展望ラウンジを設けた車両は少なく、JR西日本では(寝台列車を除いて)初にして唯一の形式です。また、重量配分をなるべく均一にしたいという振り子式車両の特性にあわせて、グリーン車の座席配置(2+1列)が車両の前後で入れ替わるようになっています。※この座席配置は、同じ振り子式特急車であるJR北海道のキハ281系・283系などでも見られます。

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このような背景やコンセプトで生まれた283系は、その独特なデザインと乗り心地の良さから瞬く間に大好評となりました。登場から25年以上が経過していますが、いつの時代にも図鑑や映像で登場し、地元のみならず全国各地の子供たちの憧れの存在として根強い人気を誇っています。

​運行・列車名の変遷

1996年の運行当初は従来の特急「スーパーくろしお」の時刻で、京都~新宮間3往復(うち上り最終便1本は天王寺止まり)に283系が充当されました。この時の列車名は「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」でしたが、1997年3月8日ダイヤ改正より列車名を「オーシャンアロー」へ改め、最高速度も従来の110km/hから20km/hアップの130km/hで運行されるようになりました。

おもいで 

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「スーパーくろしお」や「オーシャンアロー」は6両編成を基本に、繁忙期には3両の付属編成を増結した9両編成で運行しました。
381系の「スーパーくろしお」は白浜で付属編成の増解結を行い、白浜~新宮間は基本編成の6両編成のみで運行されていましたが、283系「オーシャンアロー」は2011年3月11日の改正まで、全区間で増結が行われ新宮駅まで9両編成で入線していました。

 

2011年3月12日改正
京都発着・新大阪発着がそれぞれ1.5往復ずつに改められました。また、「オーシャンアロー31号」新大阪発和歌山行きが夜間に新設されました。
この改正以降、増結車両は白浜で切り離されるようになります。

2012年3月17日改正
「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」はすべて「くろしお」の名称に統一。座席配置等が他形式と異なることから、引き続き他形式と運用は区別され、所要時間に若干の変更はあるものの、前年度と同様の運用に就きました。

その後のダイヤ改正にて一部列車の運行区間の見直し等が行われ、2021年3月13日改正より新大阪~白浜間2往復、新大阪~新宮間1往復、海南→新大阪1本、新大阪→和歌山1本の計4往復体制となり、現在に至ります。※2022年3月12日のダイヤ改正からは振り子機能の使用が停止され、ドアステップの取付などの変化が生じています。

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​今回KATOでは、車両の愛称が列車名として用いられ、振り子機能を使用していた全盛期と言える「オーシャンアロー」時代をプロトタイプに283系を製品化いたします。

製品情報

製品情報

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283系<オーシャンアロー>
9両セット

283系<オーシャンアロー>
6両基本セット

283系<オーシャンアロー>
3両増結セット

10-1839

¥43,780

10-1840

¥29,040

10-1841

¥15,180

●プロトタイプは基本セット:HB601編成、増結セット:HB631編成、9両セット:HB602編成+HB632編成。
 クロ282・283の喫煙室仕切撤去後、客扉ステップ設置前の形態を再現
●イルカのような流線形のパノラマグリーン車や爽やかなカラーリングをはじめ、スピード感あふれるスタイルを的確に再現
●車体側面と一体感のあるスモークがかった側面連続窓を再現
●パンタグラフは1本ホーンのWPS28採用
●スロットレスモーターの採用で、さらにスムースかつ静粛な走行性を実現
●ヘッドライト/テールライト点灯。ヘッドライトは電球色LEDを採用。貫通先頭車(クハ282/283)はいずれも消灯スイッチ付
●中間連結部・貫通先頭車前面はボディマウント密連カプラー(フックなし)採用。クハ282・283先頭部は外観用のスカートと連結用のスカートを用意
●行先表示シール付属 
●9両セット:6両ブックケース×2、6両基本セット:6両ブックケース、3両増結セット:3両ブックケースを採用。
​ 9両セットのブックケースに3両増結セットの内容を収納可能
●DCCフレンドリー

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編成例

様々な組み合わせを楽しもう。

6両貫通編成(通称A編成)が2本、3両付属編成(通称B編成・C編成)が各1本の計18両が全在籍両数です。
全ての時代において、通常期は6両編成、繁忙期は9両編成で運行されます。

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A編成を使用した基本的な編成

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B編成とC編成を使用した6両編成

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Tips! 

A編成の検査等により、3両付属編成×2(B編成+C編成)で運用される場合があります。この場合、通常と異なりグリーン車が京都方に連結されることが特徴です。また下り列車で貫通形先頭車が先頭に立つのは営業運転ではこの組み合わせが唯一となります。
この編成の再現用に、ホビーセンターカトーより動力装置を発売いたします。

283系付属編成用動力装置

28-284

¥5,280

繁忙期の編成(時代問わず)

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繁忙期はA編成+B編成またはA編成+C編成のどちらかで運用されます。
A編成の編成番号とB編成/C編成の組み合わせに決まりはありません。

おすすめの組み合わせ 

・全セットを購入
実車同様の18両すべてをコンプリート。9両編成同士のすれ違い遊びも可能となり、全車両稼働の運転が楽しめます。

・9両セット+3両セット
全形式・全編成パターンをコレクション。A編成単独、A+B、A+Cの運用が再現可能になります。
3両セットの車両を9両セットのブックケース2本目に収納可能です。

・9両セットのみ
9両編成で、かつ前後で前面形状が異なる編成がお楽しみいただけます。

・6両セット+3両セット
両端が非貫通形グリーン車となる整った編成をお手元に。

・6両セットのみ購入
通常期に実際に使用されている編成を手軽にお楽しみいただけます。

 

形式解説

​オーシャンアローと楽しむ

KATOがこれまで製品化してきた車両には、オーシャンアローの仲間ともいえる車両たちが数多く存在します。ここからは時代・振り子式・「くろしお」の系譜・地域といった様々な切り口から、関連する模型をご紹介していきます。

ぜひ、皆さまのコレクションとも比較しながらお楽しみください。

 

平成初期、ヤングタイマーな車両たち

283系が登場した平成初期頃は、それまでの汎用的設計であった国鉄形車両から脱却し、意欲的な技術や個性あふれるデザインの特急列車がJR各社から多く登場しました。技術面ではJR東日本のE351系、JR東海の383系、JR九州の883系など振り子式車両として相次いでデビュー。デザイン面では883系やJR東日本の255系など、ビジネス用途以外のニーズを意識した車両が話題になりました。

​平成初期のJR特急

時代
振り子

振り子式車両コレクション

KATOでは1996年発売のE351系「スーパーあずさ」に始まり、国内の様々な振り子式(車体傾斜方式)と呼ばれる車両を実物同様に曲線内側に車体を傾斜させるギミックを搭載し、製品化してまいりました。このコーナーでは車体傾斜ギミックを持つKATOの製品を紹介いたします。

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​KATOで辿る、「くろしお」

紀勢本線を駆け抜けた「くろしお」も、KATOから様々な車両が製品化されてきました。気動車特急キハ81から381系を経て、28Xシリーズに至る「くろしお」の系譜を紹介いたします。

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KIHA81

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キハ81系「くろしお」

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381系100番台「くろしお」

 

381

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381系

「スーパーくろしお」


 

283

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283系

「スーパーくろしお

・オーシャンアロー」

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287系「くろしお」 

289

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289系「くろしお」

くくろしお
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SERIES 283

OCEAN ARROW

好評発売中
 

KATO 283系製品情報ページは
こちらから



​JR西日本商品化許諾済

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